たぶん声と物語

18歳以上推奨作品を中心としたシチュエーションCD・音声の感想です。

「Villain−the story of killer−」(CV切木Lee)感想

孤児院で一緒に育った幼なじみの2人の話です。ヒロインは教会のシスターで、彼は食肉処理の仕事をしています。実際は題名にあるとおり殺し屋です。

 

 

彼が教会で懺悔するかたちで2人の生い立ちが説明されます。これがいかにも説明!ではなく、とても自然にセリフとして成り立っています。なるほどその手があったか、と思う私です。

 

物語の舞台はスラム街で、死体が転がっているわ暴動は起こるわで、非常に治安が悪く物騒な所です。その上彼が殺し屋なので、当然のごとく銃声有りです。結構多いです。音は遠くて小さめですが苦手な方は注意しましょう。

(いまさらですが、大音量で弾丸が耳のそばを飛んでいくあのシリーズが特殊だったのかと気付きました。)

 

物騒で血なまぐさい話なので、2人とも蜂の巣にされる結末も覚悟していましたが、本編では2人とも生きて話が終わるのでほっとしました。これでバッドエンドだと聴いているほうもつらいです。

 

 

恋愛モノというよりも、裏社会モノの作品だと思いました。甘さは少ないですが心に残るものがある話でした。

 

 

「戦隊ヒーローもののヒロインだけど悪の幹部と内通してみた」(CV大蔵優介・世見たづね・黒霧酒楽)感想

正義の戦隊の協力者で戦隊レッドの恋人であるヒロインは、悪の組織の正邪の天秤をつかさどる巫女で統領の愛する女性でもあったという話です。

 

題名を読んだだけだとヒロインは2つの組織を手玉にとる悪女に思われますが実際は違いました。

レッドの名前がジョージで統領の名前がゲオルグです。ジョージは満月の頃になると体調を崩し、ゲオルグは満月の前後にしか現れません。そしてこの2人は大蔵さんの一人二役です。ネタバレになるのでこれ以上述べませんが、つまりそういうことです。

 

声の付いている登場人物が4人いてヒロイン不在の場面もあるのでドラマ音声感が強いです。内容もドラマ的でした。

トラック1の力の抜け加減からお気楽なコメディかと思ったのですが、正義と悪と愛をめぐる聴きごたえのあるストーリーでした。

3回あるアレシーンもエ口のためというよりストーリー上必要なものでした。

そして物語の決着のつけ方が見事で後味がよかったです。

予想を良い方向に大きく超える物語でした。とても良かったです。

 

 

どうでもいい感想を一つ。

戦隊の秘密基地の入り口が喫茶店の厨房とかイエローの好物がカレーライスとか、元ネタは○レンジャーですが、若い皆様はわかるのかと気になりました。あれは約50年前の作品ですぜ。

以上年寄りのムダ話でした。(笑)

イヤホン問題―ダイソーの実力―

私は何本イヤホンを買えば気がすむのでしょうか。

 

しばしばイヤホンのレビューに「100均のイヤホンと比べると」という表現がでてきます。100均のイヤホンはどんな物かと気になったので買ってみました。


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ダイソーの「迫力低音+ヴォーカル伸びやか」AL‐001。330円(税込み)

 

 

今回の感想はエイジング無しのものになります。

 

 

ケーブルが針金みたいです。断線が心配です。

本体は耳に入れる部分に角度がついていて左右がわかりやすいです。

 

音は硬めに感じました。説明どおり低域と中域が強いですが高域もちゃんと聞こえます。キラキラしています。低域だけ強いのかという予想に反し、音楽を聴くのに問題ない音の出方です。音のこもりは気になりません。

 

ただし得意不得意があるようです。

YouTube大江戸捜査網のテーマを聴いたら、ホルンの音がしなびている感じでした。

また、CDラジカセで坂本龍一さんの「美貌の青空」を聴いたら、CDラジカセの低音強調+イヤホンの低域強調+教授のボソボソ声で低音がボコボコして歌が音に埋まっていました。

ちなみにラジオの音はAMもFMも普通に聴けました。

 

 

しばらく使っていたら耳が痛くなりました。イヤーピースの大きさが合っていないようなのでfinalE1000CのSサイズのイヤーピースに替えてみました。

えっ!!これは…、好きな音だ!!

管楽器の音のしなびた感じがなくなりました(E1000Cの聴きやすく耳に優しい音には負けます)。

驚きました。すごいぜダイソー。すごいぜfinal。

ただこれは持っている物を使ったらたまたまうまくいったという話であって、330円のイヤホンをパワーアップする為にわざわざ1000円位するイヤーピースを買うのはおすすめできません。その予算で高めのイヤホンを買うほうがいいのではと思う私です。ダイソーの330円はケーブルが不安なので。

 

 

今回の購入のおかげでダイソーのイヤホンの実力を思い知らされました。ダイソー恐るべし。これと比較されるほかのイヤホンはたいへんだと思いました。

でも、シチュエーションCDをきく時は耳にやさしく聴きやすい音のE1000Cを使うことになるでしょう。世の中そんなもんです(笑)。

 

 

 

【お試し版】借金地獄から年収1000億へと返り咲いたひかえめ社長は、恩人秘書を骨の髄まで甘やかしていたい【番外編】(CV平井達矢)感想

題名長過ぎ。

 

正直に白状します。本編未聴です。「お試し版」ということで、どんなものかと聴いてみました。

「お試し版」というよりは特典音声だと思います。こういうのは本編聴いてから聴きなさい。はい。

 

感想いきます。

 

社長と秘書が一緒に風呂に入ってイチャイチャエロエロする話です。収録時間は約20分です。特典ですから妥当な長さかと。

この社長は少し高めの気弱そうな声で話します。なんだこの人は?かわいい小動物系かな?と思いました。スパダリ感は少ない社長です。

そしてアレのお誘いなんですが……

「仲良ししましょ?」

仲良しぃ?!アレを仲良しだと?!斬新でした。

 

この社長、声は気弱そうでしたがやってることはハードでした。

鏡に手をつかせて後ろから、ローターを秘書の人に持たせて自分であてさせて、さらにイクのを我慢させるという声と口調からは予想できない内容でした。

これが仲良し。すごい仲良しだぜ。

社長が高めの声であえぎまくるのですが、なぜか説得力を感じました。

甘イチャかと思ったら甘ドエロでした。

 

特典音声の扱いですが、エロ特化の独立した短編作品として聴けました。

本編購入どうしようかなぁ。収録時間2時間半で耳舐めありかぁ。(長時間の耳舐め苦手な私)

 

 

 

シチュエーション音声を聴くことについて

シチュエーション音声を聴くとはどういうことかについての考察です。私個人の考えなので皆様の考えとは異なるかもしれませんが、そういう考えもあるかと読み流していただくとありがたいです。

 

シチュエーション音声とは何か

この記事では、シチュエーション音声とは音声だけで構成されている物語で、主人公にあたる人物(動物や無機物の場合もあり)のセリフが無いものと定義します。

主人公のセリフが無いことによって、聴き手が主人公のシチュエーションをあたかも自分のことのように感じられることが特徴の音声です。CDか配信か、男性向けか女性向けか、恋愛要素はあるかないかなどの違いはあってもこの特徴は共通していると思われます。

なお、催眠音声もこの定義にあてはまるのでシチュエーション音声として扱います。

 

シチュエーション音声を聴くということ―「リアルサウンド風のリグレット〜」との比較

シチュエーション音声を聴くとはどういうことかを「リアルサウンド風のリグレット〜」というゲームとの比較によって考察します。

リアルサウンド風のリグレット〜」は画像の無い音声のみのゲームです。(私がプレイしたのはサターン版です。ドリームキャスト版は風景画像入りモードもあるらしいのですが。)

インタラクティブサウンドドラマというジャンル名が示すように、プレイヤーが主人公の行動やセリフ(音声有り)を選ぶことによってストーリーが変わりエンディングも変わります。ちなみにエンディングは5つあります。

 

一方シチュエーション音声は、聴き手がストーリーに働きかけることはほぼ不可能です。複数のエンディングがある作品は多いとは言えません。ストーリーの途中で分岐が複数回ある作品はCDでは無いはずです。配信専用の同人作品でも少数だと思われます。

このことから、シチュエーション音声を聴くことは受け身であるといえます。催眠音声はこの傾向が強いです。

 

さらに「High Dimension」で語られているように、物語の主人公が聴き手そのものであってもストーリーの展開を否定することはできません。音声の再生を止めるのが限界です。この点からもシチュエーション音声を聴くことは受け身の行為といえます。

 

まとめ

シチュエーション音声を聴くことは、主人公になりきったとしても、立体音響の効果でその場にいるように感じても、こちらからストーリーに働きかけることは難しく、受け身的な行為であります。

しかしこれは否定すべき事柄ではなく、シチュエーション音声はそういうものだとして受け入れ聴いていたいと思います。なんだかんだ言っても好きですから。

 

 

 

「Jacks or Better~No More Bet~」(CV土門熱)感想

ルジュノワスピンオフ、ジルの続きです。

アーレンが「Maximum Bet」でリスナーたちの感情をぐちゃぐちゃにしていたその時、ジルは何をしていたのかという話です。

ですが、「Maximum Bet」を聴かなくても問題無く楽しめると思います。

 

 

すごいものを聴いてしまいました。CDを再生したとたんに銃声です。

銃撃戦!!爆発!!アクション!!ドンパチ!!爆発!!カーチェイス!!銃撃戦!!

そして、対戦車ミサイル搭載軍用ヘリ!!

これが出てくるシチュエーションCDを初めて聴きました。どういう種類のシチュエーションCDなんでしょうか?(答え:ルジュノワ)

 

 

燃えました!!すごい!!おもしろい!!

CD2枚組ですが一気に聴けました。

 

 

私はFBIに戻ったヒロインがジルと再び組んで大暴れする話も聴きたかったので、それもうれしかったです。

 

大満足の続編でした。

 

 

 

 

ネタバレ注意。

 

 

 

胸の○○○○のおかげで命拾いする場面があるのですが、ルジュノワが聴く映画と呼ばれているからとはいえ「洋画あるある」をもってきたぞ(笑)と思ったのは私です。

 

 

「Jacks or Better~Rouge et Noir Side Bet~」(CV土門熱)感想

ルジュノワのスピンオフです。ヒロインがFBIの捜査官なので他の作品とは別人ですが、テーマ曲とタイトルコールも同じで実質ルジュノワです。

 

FBI捜査官のヒロインが犯罪組織ハウスに潜入する話です。

冒頭からヒロインが拳銃撃ちまくりです。作品内では述べられていないですがFBIだからアメリカ人ですよね、ヒロイン。射撃にためらい無しです。

 

 

ヒロインがジルの部下になってドンパチやってキ○○○するはめになるという、ルジュノワ第一シーズンと同じ流れでストーリーが進みます。このへんもスピンオフだけど実質ルジュノワ。

 

そしてキ○○○がとんでもないことになっています。激しさ最大なのですが、途中でフェードアウトしました。聴いているこちらはなんだろうと思ったですが、ヒロインが気絶してその後さらにキ○○○が続いていたという……。ヒェ~!!

 

 

ルジュノワはしばしば聴く映画と呼ばれますが、テレビの洋画劇場でやっているようなアメリカのアクション映画のような作品でした。爆発もあるし。

 

 

 

余談です。

この作品を初めて聴いた時、ジルは何歳だろう?と思いました。見た目があれで声がどこかのニイチャンみたいで経歴がああで……。

ジルの年齢は後に知ることができたのですが、年齢不詳感が強いと思いました。(「No More Bet」の時点で33歳らしいです。)