孤児院で一緒に育った幼なじみの2人の話です。ヒロインは教会のシスターで、彼は食肉処理の仕事をしています。実際は題名にあるとおり殺し屋です。
彼が教会で懺悔するかたちで2人の生い立ちが説明されます。これがいかにも説明!ではなく、とても自然にセリフとして成り立っています。なるほどその手があったか、と思う私です。
物語の舞台はスラム街で、死体が転がっているわ暴動は起こるわで、非常に治安が悪く物騒な所です。その上彼が殺し屋なので、当然のごとく銃声有りです。結構多いです。音は遠くて小さめですが苦手な方は注意しましょう。
(いまさらですが、大音量で弾丸が耳のそばを飛んでいくあのシリーズが特殊だったのかと気付きました。)
物騒で血なまぐさい話なので、2人とも蜂の巣にされる結末も覚悟していましたが、本編では2人とも生きて話が終わるのでほっとしました。これでバッドエンドだと聴いているほうもつらいです。
恋愛モノというよりも、裏社会モノの作品だと思いました。甘さは少ないですが心に残るものがある話でした。