たぶん声と物語

18歳以上推奨作品を中心としたシチュエーションCD・音声の感想です。

「花の嫁入り−麦酒奇譚 閻魔録−」(CV久喜大)感想

あの世へ行ったヒロインが生き返るまでの間、閻魔様の部屋に滞在する話です。


ジャケイラに、髪ツンツンで金具のついた服を着て、耳にピアスをたくさんつけたロックな眼鏡の兄ちゃんがいます。これが閻魔様です。なんか新鮮。
この閻魔様、見た目通りのガラの悪い口調です。最初のアレシーンも俺様気味です。
しかし、酒を飲むとキャラが変わるタイプでした。甘く可愛げになっちゃいました。これは何上戸というのでしょうか?

何をするにも書類を書いて提出せねばならない、常に孤独でやるせない日々を送っている閻魔様がヒロインにひかれます。
ひかれるのはわかるけど、テンポ早くないですか?あの世には時間の概念がないそうなので、いいのかな?

ヒロインが閻魔様の孤独ややるせなさに応え、寿命を終えてから閻魔様のお嫁さんになるという、いい話でした。私はヒロインよりも閻魔様に感情移入してしまいましたが。


このシリーズの特徴として、細部がいいというのがあります。
今回は『妹を助けに地獄に行ったら、そこは天国でした』という、閻魔様が現世で買ってきたラノベのくだりです。閻魔様はあれこれけなしていますが、全12巻の人気作だそうです。何故そんなものを買ってしまうのか(笑)。



気になったことが1つ。
時々、自前SEで何の音かわからない謎の音があるのですが……。あれ、キスですか?