たぶん声と物語

18歳以上推奨作品を中心としたシチュエーションCD・音声の感想です。

「あなたを癒す!?不器用耳かき屋さんASMR(?)」(CV円居路地)感想

不器用な耳かき屋さんのセラピストの人に耳マッサージと耳かきをしてもらう音声です。

 

耳かき音声ですが「爆音アリ」「流血アリ」です。爆音緩和版音声ファイルまであります。

最近の耳かき音声はここまできたようです。すごいな。

 

 

このセラピストの蔦無さんはまさに不器用でいろいろやってしまいます。

耳のそばで話すとぞくぞくするらしいというので耳のそばで大声を出す(これが爆音)。顔にオイルをこぼす。などなど。

でもお客の人は受け入れちゃいます。心が広いです。

 

耳かきの際、耳の穴つついて両耳ともに流血させます。左耳が聞こえなくなりました。

しかし、お客の人は休めば治ると救急車を拒否し、あっという間に治ってしまいました。

驚異の回復力です。

 

 

蔦無さんは不器用だけど一生懸命だし、お客の人のすごさで悲惨なことにはならず、楽しく聴けました。

お客の人、次回も蔦無さんを指名するんだろうなぁ(笑)。

 

 

最後に一言。

耳のマッサージをしながらミミガーの話は、なんというか、ねぇ(笑)。たしかにおいしいけど。

 

 

「High Dimension-まほろばの箱庭-」(CV深雪しん)感想

問題作です。この作品を聴いて頭をぶん殴られたような衝撃を受けました。

 

とある店に通って店主の彼と親しくなる話です。

 

この先、重大なネタばらしをするのでご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

いやし系の会話から物語が始まります。が、彼は何の話をしているのだろうか?と思う部分が混ざってきてだんだん不穏になっていきます。そして、彼からこの作品世界の真相が語られます。

 

彼はこの音声作品の中にいる存在で、彼が語りかけている相手、すなわち一般的にヒロインとか主人公とか呼ばれる存在は、作品の外側で音声作品を聴いている自分(聴き手)でした。

 

作品内の2人が別の次元にいるとは!!

まさにHigh Dimension、訳すと高次元!!

作品を聴き終わってそういうことか!!と頭を抱えました。

そういえば、彼の名前は高小路幻でした。

真相が語られるトラックのBGMがドビュッシーの「夢」で、改めて考えると伏線でした。

 

 

 

シチュエーション音声を聴くとはどういうことか、そして、作品の中に存在する彼と作品世界の外で作品を受け取る自分について考えさせられました。

この作品では、「シチュエーション音声を聴く際にヒロインと一体化するか、壁になって聴くか」という質問そのものが意味をなくします。

 

とんでもない作品でした。

 

 

結論

全年齢作品を甘くみてはいけない。

 

「花の嫁入り―星酒奇譚 龍神録―」(CVテトラポット登)感想

地元でひどい目にあっていたヒロインは、龍神様をひと目見ようと村を出ます。力尽きて倒れたところを龍神様に助けられ……、という話です。

 

龍神様のキャラクター説明に「面倒見がよく惚れっぽい」とあります。あらすじとこの説明だけでいい話ほぼ確定ですが、実際いい話でした。

何回も押しつけられた人間の嫁に数年で死なれていた龍神様が、龍神様のそばにいることだけを願うヒロインを嫁にする決意をしたら星酒が光ってめでたしめでたしです。

 

大筋はよくあるパターンですが、このシリーズの特徴である細かい描写の良さが積み重なり感動の作品になったと思います。

水晶玉で南の海を見る場面とか、壊れたランプを片づける場面とか。

 

 

注意したい事があります。

ヒロインが村でひどい目にあっていたわけですが、こちらの予想以上のひどい目でした。

罪人の烙印は文字どおりの烙印ですし、家畜小屋のような家に住まわされ、村の男たちの慰み者になっていました。

これらが地雷だという皆様方はお気をつけください。

 

 

 

それはともかく、タイトルコールの横文字はなんとかならなかったでしょうか。(また言ってる。)

和風ファンタジーに「アイリスクォーツプレゼンツ」って、ねぇ。

「お父さんとお兄さんは今夜も寝かしつける〜今夜の村忠家」(CV村田ダイナモ)感想

村忠家のお父さんとお兄さんが犬さんと猫さんを寝かしつける作品です。

 

トラック1ではお父さんが猫さんを、トラック2ではお兄さんが犬さんを寝かしつけます。どちらのトラックも最後はお父さんもお兄さんも寝ます。

各トラック10分ほどなのでさくっと聴けます。

 

私、猫さん犬さんの立場でこの作品を聴くつもりでしたが挫折しました。無理でした。

なぜか、寝かしつける様子をお父さんやお兄さんの後ろから眺めるという聴き方になってしまいました。

そして「たまらないな〜、これ」とか思いつつ、えへらえへらと笑ってにやにやしながら聴いていました。気持ち悪いぞ。

 

 

この作品、聴く動物動画でした。

お父さんとお兄さんといっしょに猫さんと犬さんを可愛がる音声作品でした。(あくまでも個人の感想。)

本来は聞き手も寝かしつける音声なのでしょうが、楽しすぎて安眠作品にならなかったことをお伝えいたします。フリートークも楽しかったです。

 

 

「家畜探偵〜謎を解こうか君を抱こうか〜」(CV樫村さぎ・夜霞かなむ・桐生圭・水無月ジュン)感想

推理イベントの謎解きを依頼するため探偵事務所を訪れたヒロイン。しかし、そこの探偵と助手の2人はエッチなことをして推理力を上げる色情探偵だった!という話です。

(2人ともヒロインに一目惚れ状態なので問題無いようです。おいおい。笑)

 

丹羽先生のにわとりとモー君(名字は潮)の牛で家畜探偵です。なるほど。うまいこと言うな。

 

この作品はパターンAとパターンBの2パターン収録されています。

パターンA  丹羽先生−樫村さん(テンパる2歩手前感あり)

      モー君−夜霞さん(下剋上起こしそう)

パターンB 丹羽先生−桐生さん(気だるそうな大人)

      モー君−水無月さん(いかにも年少者っぽい)

かっこ内は私の感想です。

声優さんが違うとかなり感じが違うと思いました。

 

作品内に2つの謎が出てきます。2つとも難しいです。ヒロインが探偵事務所に行くのも当然です。

特に第一の謎。あらかじめ東京が舞台だと言ってくれないと見当すらつきませんでした。

 

この作品、丹羽先生を選ぶかモー君を選ぶかの分岐点が3箇所あります。聴く際は自分でトラックを選んで順番に並べて聴くのですが、パソコンやスマホで聴くことを前提とした配信作品だなと思いました。CDでは難しい造りです。

 

アレシーンは2回半(1回は途中まで)あります。鏡張りの天井とかメンソールプレイとかなんかマニアックでした。

丹羽先生かモー君かお尻かBLかって何?笑いました。

 

 

ヒロインがどうのこうのというよりは、丹羽先生とモー君の掛け合いを楽しむコメディ作品だと思いました。

イヤホン問題―ザ・衝動買い―

今使っているイヤホンに不満はありません。でも買っちゃいました。それが衝動買い。

 

ファイナルのE1000C。イオンで3040円(税込み)。

箱と付属のイヤーピース

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本体


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本体小さいです。

 

メーカーサイトを見たら200時間位エイジングしてくれとあるので、しばらく使ってみました。

 

こいつ、エイジングしたら本気出しやがった。

 

音の聞こえる範囲が横に広いです。「ヤバい司書さんの愛の告白」を聴いてみたら、司書さんが動き回ること動き回ること。今まで斜め前で止まっていたのが耳の真横まで移動してきました。

 

肝心の音ですが、スッキリクリアな感じはないですが、こもってはいないです。

うちのCDラジカセはイヤホンで聴くと低音を強調する傾向があるのですが、素直に低音を強調してきました。でもボコボコした音ではありません。

再生機器の音を素直に出すイヤホンだと思いました。

そして、聴きやすい音です。このイヤホンはラジオを聴く時、とても耳にやさしい音が出ます。FMだけでなくAMも聴きやすいです。

さすがハイレゾ対応。(ハイレゾの意味をわかっていない奴の発言。)

 

不便な点もあります。

本体の左右が非常に分かりづらいです。

本体の表示かイヤーピース内側の軸の色で見分けろというのですが、暗い所では無理です。

マイクの付いている方が右と覚えましたが、マイク無しのタイプだったら絶対迷う自信があります。

 

 

あとは断線しないことを願うのみです。

 

「当世着物男子恋綴り−桐人編」(CV四ツ谷サイダー)感想

着物男子にもいろいろな種類がありますが、この作品は茶道の先生とのあれこれの話です。

 

ヒロインは友人の結婚式で先生と出会います。そこから教室に通うことになり、お茶会を手伝うため先生から1対1で特訓を受ける事態になります。ぐいぐい話が展開します。

そして、この先生、ヒロインに対して初対面からやけに好意的です。いきなり好感度最大値です。教室に通うにつれて親しくなるお約束のパターンではありませんでした。実はこの2人は幼馴染で、先生は子どもの時からヒロインが大好きだったというオチでした。

 

特訓で着付けの指導があります。ヒロインは襦袢姿で、先生が密着して体型補正のパッドを着けるところから始めます。(バスタオルじゃないんだ……。)

エロというか、色気たっぷりです。このシーン、もう少し長くてもよかったです。帯を締めるところまで聴きたかったです。

 

アレシーンは先生がヒロインの着物を脱がせて、です。でも襦袢は着てます。着衣エロです。和装だから襦袢着用でやっていただきたい。先生は着ているのか脱いでいるのかわかりませんでしたが。

私としては、着物を脱がす時、帯を引っぱってくるくる回転させて「あ〜れ〜」というのを期待していましたが、なくて残念です。あれは何と呼ぶのでしたっけ?悪代官プレイ?

 

着物の色気を味わさせていただきました。

そして、茶道や着付けのちょっとした知識を得ることができました。シチュエーションCDで知ったネタって結構ありますな。

 

 

ところで、アニメイト特典を聴いたのですが……。

着物は?着物どこ行った?